カカの鯉のぼり

元ブラジル代表のカカは、11歳のときにサンパウロFCジュニアチームの一員として、地元少年サッカー少年団との国際親善試合のために1993年10月に訪日し、山形県最上町に滞在、対戦チームの少年の家にホームステイした。
カカたちは、芋掘りなどの農業体験、カレー作りなど地元住民との交流を深めた。

受け入れ団体の「もがみ国際交流協会」事務局長を務めている押切政志さんと妻の久子さんとカカは、その後も交流が続き、01年に押切夫妻がサンパウロに招かれた際、パーティーでその姿を見つけると、カカ選手は感極まって駆け寄り、抱きついたとのこと。

2002年、日韓ワールドカップに出場するブラジル代表チームの一員としてカカが来日した際、決勝戦の前に押切さんはカカの宿泊先を訪ね、「日本では自分の子供が立派に成長してくれることを願って渡すんだ」と、鯉のぼりを手渡した。カカは何度も「ありがとう」と言い、決勝戦のチケットを渡したそう。そして、決勝戦では横浜国際総合競技場のスタンド最前列に鯉のぼりが掲げられていた。

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