当時、女子テニス世界女王だったマルチナ・ヒンギスが、ある大会の前、テニスコートで練習をしていると、日本人の若い女性から練習試合を申し込まれた。ヒンギスは、ジュニアの選手だと思い、遊び気分で応じた。
試合が始まってみると、相手はジュニアらしからぬプレーぶりで、ヒンギスもなかなか手を焼いた。
試合後、「なかなか上手ね」と相手の健闘を称えたヒンギスだったが、スタッフから「あれ、伊達(公子)よ」と言われ、自分の勘違いに気づいたらしい。
伊達公子は、当時すでに30歳を超えていたが、ヒンギスには十代にしか見えなかったようだ。ちなみに伊達の1回目の引退での最後の対戦相手はヒンギスだった。