おぎやはぎ・矢作、嘘をついて就職

おぎやはぎの矢作兼は、高校卒業後、サラリーマンを経験してから芸人になっている。

ニューヨークやロンドンで働きたいと思っていた矢作は、ビルのメンテナンス用品を取り扱う商社の海外事業部勤務を希望して、面接に臨んだ。その面接で特別英語が得意でもないのに、「僕から英語をとったら何も残りません」と大胆な嘘をついて合格した。

入社してすぐに、ボイラーの分厚い取り扱い説明書を訳すように命じられ、一日中辞書で調べながらやったんだけど1ページしか訳せず、すぐに嘘がばれてしまう。ただ持ち前の器用さで3ヶ月もすると文書でのやりとりであればこなせるようになった。電話で話すとボロが出るためFAXで全て対応するという荒業でピンチを乗り切った。

持ち前のコミュ力を活かし、営業成績はトップだった矢作。器用さもあって、英語も身につけ、日常会話であれば問題ないほどになった。何か揉め事があると、「矢作を呼べ」と駆りだされる、現場に出向くと全て上手くまとまるといった逸話がある。
ある日、たまたま社長が矢作の電話対応での話のうまさを知り、上海支店勤務に抜擢。中国語ができなかったが、英語とコミュ力で乗り切り、短期間で支店長に就任。

サラリーマンとして成功を収めていた矢作だが、そもそも取り扱っている商品に興味がなかったこともあり、仕事への熱意を失って退職し、高校時代の親友であった小木博明を誘って、芸人を目指すことになる。

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