タモリの故・赤塚不二夫への弔辞

2008年8月7日、タモリは故・赤塚不二夫の告別式で「私もあなたの数多くの作品の一つです」との弔辞を読み上げた。
この弔辞は、7分56秒に渡り、タモリは手にした紙を何度も見ながら読んでいたが、実際にはその紙は全くの「白紙」であった。

タモリによると、紙に書いていこうと思っていたが、前の日に酒を飲んで帰ったら面倒くさくなり、「赤塚さんならギャグでいこう」と白紙の紙を読む勧進帳でやることにしたとのこと。
「勧進帳」は、歌舞伎十八番の一つに数えられる演目。源頼朝の怒りを買った源義経一行が、山伏の姿で関所を通ろうとする。一行のことを疑う関守の富樫左衛門に、弁慶は焼失した東大寺再建のための勧進を行っていると偽ったところ、富樫から勧進帳を読んでみるように言われる。弁慶はたまたま持っていた巻物を勧進帳であるかのように装い、朗々と読み上げる。
この部分をまねて、タモリは白紙の紙にさも弔辞が書いてあるように装い、弔辞を読み上げたのだ。
オチは、タモリのマネージャーの名前がトガシであることとのこと。

タイトルとURLをコピーしました