久保田利伸は、デビュー前の1985年頃にあるデモテープを作った。当時、久保田はすでに作曲家として活動していたが、本人曰く「趣味で作った」もので、一部のマスコミ関係者に配布した。
そのクオリティの高さから音楽関係者を中心に広まり、ついにはとんねるずのオールナイトニッポンや山下達郎のラジオ番組など様々な番組で取り上げられ、一般のリスナーにまで広がり、本人のデビューへの足がかりとなった。
A面の収録曲は大半は、後にデビューアルバム『SHAKE IT PARADISE』にリメイク収録された。
このテープの中で最も注目を浴びたのが、B面に収録された『It’s BAD』のセルフカバーバージョンだ。元々は田原俊彦に提供された楽曲だが、日本で初めて”日本語のラップ”をポップミュージックに取り入れた楽曲とされており、資料的価値は非常に高いものになっている。なお、久保田自身は「夜のヒットスタジオ」(1987.10.14)で『It’s BAD』を披露しているが、CD等ではリリースしていない。