長友佑都、U-22日本代表選出のきっかけ

日本代表の長友佑都は、明治大学にもスポーツ推薦ではなく、指定校推薦で進学するなど無名の選手だった。明治大学サッカー部の神川明彦監督が長友を高校時代からのボランチから右サイドバックへコンバートしたことがきっかけで、レギュラーにも定着、ユニバーシアード代表に選出されるなど徐々に才能を開花させていた。とはいえ、そこまで目立った存在ではなかった長友が北京オリンピック出場を目指すU-22日本代表に選出されたのには、裏話があった。
2007年1月初旬に神川監督は自身の同大学時代の1年後輩であり当時U-22日本代表のコーチを務めていた江尻篤彦に「どうしても見て欲しい選手がいるので、だまされたと思って一度(長友の)プレーを見に来て欲しい」と連絡。江尻は、総理大臣杯準々決勝を視察し、長友のプレーを見たことが選出のきっかけとなった。神川は「(後輩の)江尻がコーチでなければ電話はできなかった。直接話せる人がそういう立場にいることはなかなかないし、運命だった」と語っている。

U-22日本代表として北京オリンピックアジア二次予選のマレーシア戦に選出された長友は、右ウイングバックで出場し、ダイビングヘッドでの先制点に加えて、PKを獲得するなどの活躍を見せた。

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