三國連太郎、映画『異母兄』での壮絶な役作り

三國連太郎は、映画『異母兄弟』で実年齢よりもかなり高齢な老人役で、しかも妻役の田中絹代も13歳年上だった。いくらメイクでごまかしてもとても夫婦に見えないと思った三國は、悩んだ末に上の歯を10本抜き、老人に見えるようにした。また、麻酔をすると治りが遅くなることから、歯科医に無理やり麻酔なしで抜歯させた。しかし、撮影当日は顔が腫れ上がっており、それを見た田中は「おやまぁ」と驚き、その日は撮影を行われなかった。

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