イングランド・プレミアリーグのアーセナルでスカウティングを統括するスヴェン・ミスリンタート氏は、2017年までドイツ・ブンデスリーガのドルトムントで10年間、スカウトを務め、ロベルト・レヴァンドフスキ、香川真司、ピエール=エメリク・オーバメヤン、ウスマン・デンベレなど近年のドルトムントの躍進を支える主力選手を見出してきた。ミスリンタート氏は、インタビューで「スカウトとしての私のキャリアの中でキープレーヤーは香川真司だった。2部リーグのクラブから格安で加入し、違いを生んでくれた。そういう重要な瞬間が誰のキャリアにも必要だ」とコメントしている。
香川は、2010年7月、当時J2にいたセレッソ大阪からわずか35万ユーロ(約4600万円)の育成補償金で移籍。ドルトムントで2度のブンデスリーガ優勝、クラブ初の国内2冠などに貢献し、2012年夏にマンチェスター・ユナイテッドへの移籍でクラブに1600万ユーロ(約21億6000万円)という多額の移籍金をもたらした。