アントニオ猪木公認のものまね芸人・春一番は、2005年8月8日から12月にかけて、腎不全で入院し、手術を受けた。集中治療室(ICU)でかなり危険な状態になり、春一番の夫人が猪木に電話した。
すぐに駆けつけたアントニオ猪木は躊躇せずにICU内に入り、春一番に向かって「元気ですかっ!? 元気があればなんでも出来る!」といつものように気合を入れた。すると、瀕死の状態の春一番が起き上がった。そこで猪木はすかさず『猪木ビンタ』でさらに気合を注入。この日から春一番の病状はみるみる回復した。
後日、インタビューで自らの気合で春一番を回復させたといわれた猪木は「そうじゃない。俺が言いたいのは人間は自分で何かをやろうとする“意志”を持てば病にも勝てる。自ら成そうとする意志こそが大事ということなんだよ」といった。
春一番は、その後、仕事復帰も果たすが、2014年7月3日に肝硬変で亡くなっている。