2011年、東日本大震災の翌日3月12日、日本代表の内田篤人は所属するシャルケ04のリーグ戦に臨んでいた。
祖国の災害に心を痛めていた内田は、アンダーシャツに『日本の皆へ 少しでも多くの命が救われますように共に生きよう』とメッセージを入れていた。
試合前に同僚のドイツ代表、マヌエル・ノイアーにメッセージを見せ、「負けたら見せない、勝ったら見せるよ」と話したところ、ノイアーは「今日も勝つから大丈夫」と勇気づけてくれた。
試合はノイアーの予言通り、シャルケ04が勝利。勝利に沸く、チームメイトから離れて立っていた内田にノイアーが歩み寄り、背中を推してくれたことで、内田はユニフォームをめくり、遠く離れた日本の人々にメッセージを送ることができた。