映画『幸福の黄色いハンカチ』ラストシーンでの武田鉄矢の涙

武田鉄矢高倉健
武田鉄矢は、映画『幸福の黄色いハンカチ』で失恋旅行中の青年、花田欽也を演じた。すでに海援隊として歌手デビューはしていたが、俳優としては駆け出しだった武田は、NGを連発するなど苦労していた。
一ヶ月にわたる撮影も残すところラストシーンとなった。日本映画史上の屈指の名場面である、黄色いハンカチがはためいているのが遠くに見えるラストシーンである。
監督のこだわりで真っ青な晴天を待ち続けて5日目。待ちすぎて、気持ちが切れてしまった武田は、泣かなければいけないのに全く泣けず、追い込まれていた。
すると、主演の高倉健がそんな武田に「撮影つらかったろ。東京に帰っても元気で暮らすんだぞ」と言葉をかけた。すると、武田の目から涙が溢れてきた。武田は後に「この人と別れるのかと思うと泣けてきちゃって。この絶妙のタイミングで、またカチンコ。あの一言がなければ、涙のないシーンになるところでした」と振り返っている。

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