武藤嘉紀は、サイドバックになっていたかもしれない

日本代表デビュー、得点も果たしたFW武藤嘉紀。現在、代表・所属チームでもFWとして活躍している彼だが、FC東京U18でのポジションは、右サイドバックだった。

元々はサイドアタッカーやFWなど攻撃的なポジションでプレーしていた武藤だが、高校2年生時はサイドバックとして、1学年上のチームでレギュラーを務めていた。高校3年生となった武藤は、本来の攻撃的なそして、いよいよ最上級生になるため、本来の攻撃的なポジションに戻れると思っていたところ、FC東京U-18を率いていた倉又寿雄監督から、新チームでも引き続きサイドバックでプレイするように告げられた。

武藤には、当時からフィジカルの強さ、スピードがあり、サイドバックに求められるものを持っていた。倉又監督は、武藤の守備力を高めるためにセンターバックでも起用するなど、DFとして育てようとした。サッカーを始めてから攻撃的なポジションにこだわりを持っていた武藤は、監督に攻撃的ポジションでの起用を訴えた。そこで倉又監督は、チームのメキシコ遠征前に遠征中、武藤を攻撃的ポジションでテストすることを告げ、その結果いかんによって今後の起用法を決めると告げた。

武藤は、メキシコ遠征で結果を出し、攻撃的なポジションへの復帰を勝ち取り、ユースでも活躍、トップチームへも昇格、ついには代表にも選出される選手になった。

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