香川照之は東京大学4年生であった22歳のときにドラマの現場を知るために、2ヶ月間、TBSでADのアルバイトをしていた。香川がADになって3週間後に新人として、ちに映画監督になる行定勲が入ってきた。
香川はたった3週間先輩なだけなのに先輩風を吹かし、「弁当は重要だからね」「うまいとこ、俺が教えるから。今から言うぞ」と早口で弁当屋をいい、「メモんなくていいの!俺、1回しか言わないからね!」とさっさと行ってしまうなど、かなり厳しくしていたらしい。
それから約20年がたち、香川は実力派俳優、行定は有名映画監督となった。
行定の監督作品である映画『北の零年』(2005年公開)に香川が出演した際、行定から「香川さん、覚えてますか?」と声をかけられたが、香川は行定のことを全く覚えておらず、「えっ、なんのことですか?」と聞き返すと、「実は、こうこうこうで…」と説明された。
その後、香川は演技テストで行定から「ちょっと違いますね」とダメ出しをくらい、100回やり直しをさせられるという、20年越しの復讐をされたとのこと。